今しかないこの時を僕は今日も歩く

以前書いたが、HIITトレーニングは本当にハードだ。やたらキツいので、トレーナーの方に「これ、慣れるものですか?」と聞いたら「はい、全然慣れますよ、自宅でもやると良いですよ」とアドバイスをいただいた。

自宅か…でも早く慣れてカッコよくこなせるようになりたい。そこまで体力が付けば何かが変わる気がする。

自宅でできる腹筋のHIITトレーニングの方法を教わったので、早速自宅に腹筋用のマットを買った。

マットはすぐに届いたが、なかなか封を開けられない。

購入してから三週間ほど経つが、封を開ける気にはなれない。腹筋をやる気は全く湧いてこない。

腹筋運動は、いささかハードルが高かったので一旦諦めて、とりあえず通勤を徒歩にして(行きも帰りも)、なるべく速歩きするところから始めてみることにした。

秋という過ごしやすい気候のせいか、歩いてみるとめちゃくちゃ気分が良い。

これ以上寒くなれば、冷たい北風が吹いて、それを防ぐために服装は重みを増し、徒歩通勤は億劫になるだろう。そもそもオフィスが移転したら物理的に不可能だなと考えていたら、徒歩で気持ちよく通勤できるのは、今だけしかないのかもしれない事に気づかされる。

この美しい瞬間は今しかないのかもしれない。天変地異が起きて、映画「天気の子」みたいに雨が止まらない世界が来るかもしれない。

当たり前だと思い込んでいた、晴れて澄んだ青空に、涼しい気温、低い湿度。これらはあらゆる好条件の末に実現される貴重な瞬間なのかもしれない。

そんな思いにふけり、一連の脳内妄想ゲームの末、徒歩通勤を全肯定することにした。

今しかないこの時を僕は今日も歩く。