UFOキャッチャーと承認欲求

僕はUFOキャッチャーが好きだ。ただただケースの中に陳列されているぬいぐるみ達を釣り上げて、穴に落とすというシンプルなゲーム性に惹かれる。

ちなみに、ぬいぐるみを欲しいと思ったことは一度もない。家に持ち帰ったところで捨てることになるのだが、愛らしい顔をした物を捨てるのは少し心が痛んでしまうから。

話を戻して、UFOキャッチャーの新たな素晴らしさに気づいたので書き留めておこうと思う。僕はただUFOキャッチャーをプレイすること自体に興奮を覚えるのだが、その興奮を倍増させる要素を発見した。

それは、女と子供だ。

女子や小さい子供に「あれ取って」と言われて、何度か取ってあげたことがあるのだが、その時の満たされる気持ちを忘れることができない。

第一にまず、ただただ「ぬいぐるみを釣り上げて穴に落とす」ということを計画、実行して成功した自分が誇らしい。生物として優れている感覚を得ることができる。

さらに、取ったぬいぐるみをクールに取り出して「やるよ」と女子や子供に、余裕でそっけなく渡す。その時「俺、最高にカッコいい」という気分に浸れる。

そして、その時の女子や子供の笑顔やキラキラとした尊敬の眼差しは何事にも変えられない承認と喜びを与えてくれる。

さらに、女子や子供がそのぬいぐるみを気に入って、ゲームコーナーから去った後も、大切そうに扱っている姿に胸を撃ち抜かれる。

UFOキャッチャーってすばらしい。大人として、男として、UFOキャッチャーのスキルを習得して損はない。

もし、男として、人間としての自信を失った時は、女性や子供をUFOキャッチャーに連れて行こう。無事ミッションをクリアすることができれば、承認欲求が満たされて、人間の尊厳を勝ち取ることができる。

先日、後輩女子に取ってあげたイーブイ君。顎しゃくれてる。