カルチャーもたまにはサボろう

会社を出る前に「今日は行きたくないなあ..」と同僚達にボヤきながらも、すぐ様「こういう日こそ休んではいけないんだ!一日のサボりが全てを台無しにするんだ」と、疲れた人にありがちなメンヘラ躁鬱発言を残し、オフィスを出る。キッククラスに参加。

今日のスパーリングはこれまでで、最も体が動かなかったかもしれない。

「自分」という肉の塊を、脳というコックピットから一生懸命に操作している感覚だった。エヴァンゲリオンやパトレイバーの未熟な操縦者はこんな気持なのかもしれない。

起きていること全てがスローモーションのようで、とりわけ自分の動きは鈍く、精彩を欠いていた。相手の打撃が被弾する時だけ、通常の時間軸(現実)に戻る。そんな感覚だった。

ふと考えると、今が人生で最も余裕のない時期なのかもしれない。スケジュールは常に埋まっていて、なんとかこなしている感じ。好きなことしかしていないので充実しているが、実際のところ身体も頭も付いてこなすぎて、間違いなくキャパ超えしている。

それが、格闘技の「戦意のなさ」にも繋がっている。

以前の記事で「カルチャーをサボってはいけない」と書いたが、カルチャーもたまにはサボったほうが良いのかもしれない。ただ、格闘技だって、仕事だって一定の高みに上達すれば、楽になって、もっと楽しくなってくることがわかりきっているので、休もうという発想になれない。

自分の中で最も不安なことは、無理をし過ぎていると、ある日を境に冷めてしまうことだ。事実自分は、2年スパンくらいの期間で趣味が変わっている。(2年前はカレーに夢中になってインドにまで行った

誰かが言っていた「長く続けることこそが才能」だと。たまにはカルチャーをサボって、長く長く、5年、10年を見据えて取り組んでいこうと思った。