パンチとはペペロンチーノである

最近ミット打ちをやると指が痛むようになってきた。これはパンチ力がアップした証拠である。しかも一般的にパンチは、人差し指と中指で当てるものだと言われていて、丁度その部分がピンポイントで痛むので上手く打てているということなんだと思う。

パンチを打つ動作自体はもの凄くシンプルだが、シンプル故に奥が深い。料理に例えるならば、アーリオオーリオペペロンチーノといったところだろうか。

誰でも作れるが、おいしく作るには技術、知識、経験が必要となってくる。さらに毎度様々なシチュエーション、環境においても、限りなく100%の状態を保ったおいしいペペロンチーノを、再現性をもって作り続けられるか?絶対に失敗できないお客様の前で、最高の状態のペペロンチーノを提供できるか?

これらをクリアできるのが一流の料理人である。

パンチも、打つだけなら男女年齢問わず誰でも打てる。しかしパンチが上手いという話になってくると、どんな相手、状況、体勢からも強いパンチを打つ必要がある。強いパンチの再現性を高めるためひたすら練習を重ねる。そして、勝敗で人生が変わってしまうような最高の舞台で、力みのない、美しく伸びた最高のパンチを打ち込める人間が強いパンチャーである。

そういった意味で、パンチはペペロンチーノに似ているのかもしれない。