インターネットの弱点

フジロックはドコモ回線が死んでいる。僕のスマホは、もはやスマホ型カメラ兼Kindle端末に成り下がった。

フジロックは今年、完全キャッシュレスを宣言したが、これまた通信量の問題なのか?ピーク時にはSuicaのタッチに40秒以上かかるという事態が起きた。

その結果、飲食エリアでは例年でも見た事がないほどの行列が続き、Suica利用の際には店員さんから「諦めずにかざし続けてください」と案内がされた。端末に向かって祈る🙏🏻、応援するということが当たり前に行われ、人間、最後は祈るしかないという現実を突きつけられた。

インターネットは便利だが、使えなければ本当に意味がない。インフラ側の問題はすぐの改善はなかなか無理だろうし、人間の無力さを感じた。

仮に僕が超富裕層だったとしても、フジロックという「国」では一般層と同じく無力だ。

この「国」では、食糧を得るためには行列に並ばなければならない。途中で現金が使えるように改善されたが、現金を下ろすATMもごく限られた場所にしかなく当然そこも行列。おまけにドコモ回線だった場合は連絡すら取れず、同伴者とはぐれたら一人でフィナーレを向かえることになる(ここはesimにして事前対策をしておくべきだと反省)。この「国」は、物価も高く、自由が少なく。ある意味では誰もが平等になれる。

Webサービスの作り手としては、不自由さを全身で感じることのできる稀有な機会とも言える。

今年はインバウンドも本当に多く、外から来た方々の満足度を上げる施策が必要だと感じた。観光大国日本への道はまだまだ課題が山積みだ。

入場前の写真。このポーズは決済端末に対する祈りを示唆していたのかもしれない。