カルチャーはサボってはいけない

最近疲れが取れなすぎて悩んでいる。キッククラスに参加したが、もはや戦意も集中力もまったくない。スパーリングすると呼吸が乱れ、バッテバテになってしまう。

年齢的に考えて、日々のスケジュールに無理があるような気がしてきた。仕事が脳内シェアの大半を占めつつも、格闘技の練習も気が抜けない。加えて、音楽教室にも通ったりしているので、頭がカオスでヤバい。ってなわけで、常にカラダも頭も疲労困憊で、戦意も湧いてこず、さすがに非効率な気がしてきた。

本来は重要でないものは辞めて、重要な事に全リソースを投資するのが成功の定石と言われているが、自分にとっては全てが重要な事なのでやめられない。格闘技の頻度を減らすというのがいつも頭をよぎるのだが、早く上手い人に追いつきたい一心なので、なるべくなら減らしたくはない。

僕は案外、仕事で大成功をおさめることを第一に生きているので、仕事だけに集中するのが最も効率で有意義なことかもしれない。しかし見渡してみると、仕事だけやって、カルチャーが消え去ってしまい、魅力がスカスカになった不幸せそうな大人が結構多いと感じている。

昔、美容師さんに教えてもらった、ラジオでDJの方が言っていた言葉。

「カルチャー(音楽や漫画、ファッションなど..好きなモノやコト)は休んだらダメ。休んだ瞬間に文化っていうのは手元からスルスルっと抜けて、自分を凡人に変えてしまう」

めちゃくちゃ心に刺さった。その昔、忙しすぎて金もなかった僕はカルチャーがなくなって、自信も生きがいも薄らいでしまった時期(しかも、24〜30歳くらいの勢いのある時期に)があった。

そんな時期を経験したからこそ、カルチャーがなくなってしまうことに恐怖すら感じてしまっている自分がいる。カルチャーに貪欲すぎるくらい貪欲な自分がいる。

それに、これから色々なコトが自動化され、それほど働かなくても良い時代が来ると言われている。そんな時に、得をするのが好きなコトをやって生きている人たち、つまりカルチャーがある人たちだ。

だから、カルチャーはサボってはいけないのだ。その人がその人らしく、誇りを持ち、幸せに生きていくにはカルチャーが大切なのだ。

ちなみに、カルチャーというのは、サブカルなどの事を指すわけでなく、その人がその人らしくいるための活動という事だと思う。筋肉がその人たらしめるものであれば、筋トレがその人にとってのカルチャーなんだと思う。ファッションだって、昔はこだわっていた人が全身ユニクロで固める姿を見ると悲しい気持ちになる。ファッションセンスほどサボると一瞬で消え失せてしまうものもない。

というわけで、仕事、格闘技、音楽ぜんぶ楽しんでやろうと思う。なるべく休息にも力を入れながら。